資産運用ってどうすればいいの?

突然ですが、皆さんは資産運用や投資についてどう思いますか?

預金とは違って、株式などの投資にはお金が減るリスクがあります。そのため、不安に感じる人も多いかもしれません。
ニュースで投資詐欺の被害を耳にして、怖いと感じる方もいるでしょう。
また、投資に興味はあるけれど、「何を買えばいいのかわからない」「投資の本を読んでも専門用語が多くて難しい」と思う方もいると思います。

でも、心配しないでください!最初はみんな同じような不安を抱えています。有名な投資家たちも、最初は失敗を経験してきました。それでも、経験を積みながら投資を続けることで、自分に合ったスタイルを見つけ、利益を上げられるようになったのです。

このコラムでは、「ゆったり投資」と呼ばれる、のんびりと長期的に投資を続ける方法を紹介しながら、皆さんの資産形成をサポートします。

「投資は怖い」「何をしていいかわからない」といった不安を感じるのは、ごく自然なことです。その不安を持つことで慎重に行動できますし、わからないことを学ぶ意欲にもつながります。こうした姿勢が、投資の成功につながるのです。

では、なぜ資産運用が必要なのでしょうか?
その理由の一つに、インフレ(物価の上昇)があります。

ここでクイズです。もし毎年物価が2%ずつ上がるとしたら、今1万円で買えるものは10年後にいくら必要になるでしょうか?

答えは約12,200円です。もし年5%ずつ上がると、16,300円も必要になります。
つまり、資産を現金のままで持っていると、その価値は年々減ってしまうということです。
目減りを防ぐためには、年平均2%以上の運用利回りが必要です。しかし、現在の預貯金ではほとんど利子がつかないため、株式などへの投資による資産運用が重要になってきます。

資産運用を始めるときは、お金を3つのカテゴリに分けて考えると良いです。

  1. 生活資金
    生活資金は、突然の病気や予期しない出費に備えるためのお金です。目安として、3か月分から3か月分くらいの生活費を用意しておくと安心です。急に必要になる場合もあるので、すぐに引き出せて元本が減らない普通預金に預けておくのがおすすめです。
  2. 目的が決まっている資金
    このカテゴリは、教育費や住宅ローンの頭金など、特定の目的で使うためのお金です。数年先に必要になることが分かっているので、リスクが少ない定期預金や国債などで運用すると良いでしょう。
  3. 余裕資金
    余裕資金は、退職後や将来のために使うお金です。このお金は10年以上先に使う予定であり、物価の上昇にも影響を受けやすいです。そこで、利益を重視した投資が向いています。具体的には、株式や不動産、金などがありますが、ここで大事なのは「長期的に分散した投資」をすることです。これにより、大きな損失を避けやすくなります。(少しの損失が出ることはありますが、それは心配しなくても大丈夫です!)
    このように、お金を3つのカテゴリに分けることで、資産運用がより計画的にできるようになります。

資産運用の必要性やお金の仕分けなどについてお話ししてきましたが、初めての方には「まだよくわからない」と感じるかもしれませんね。
そんな方に、私が長年の投資経験からお伝えしたいのは、まず「少額で始めてみる」ことです!

多くの投資家も、最初は勇気を出して投資を始め、失敗しながら学び、経験を積み重ねて自分のスタイルを確立してきました。小さな失敗は成長のチャンスですが、大きな損失を避けることが大切です。

そこで、次のステップに進んでみましょう。

  1. ネット証券でNISA口座を開設しましょう
    ネット証券は手数料が安く、操作も簡単なのでおすすめです。例えば、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などがあります。どの証券会社でもサービス内容は似ているので、ウェブサイトの使いやすさや見た目の好みなどで選んでみても良いでしょう。
    NISA口座は、投資で得た利益に対して税金がかからない特別な口座です。証券会社を通じて手続きし、NISA口座を開設しましょう。
  2. 毎月の積立投資で始めましょう
    初めは、余裕資金を使って毎月の積立投資を始めるのが良いです。たとえば、毎月3,000円程度からスタートしてみましょう。積立投資は少額から始められるので、損失が出ても大きな影響がありません。
    また、クレジットカードや銀行引き落としで自動的に積立ができるので、証券会社のサイトで設定してください。これにより、投資を自動化し、感情に左右されずに淡々と投資を続けることができます。これを「ドルコスト平均法」といい、価格が変動する中で平均購入価格を下げる効果があります。
  3. 投資信託を選びましょう
    初心者の方には、個別の株式ではなく、いくつかの株式が組み込まれた「投資信託」がおすすめです。投資信託はリスクが分散されているので、価格の変動が比較的穏やかで、心が揺れにくいのが特徴です。
    コストが低く、購入手数料が無料のものを選ぶと良いでしょう。

初心者向けの投資信託の例としては:

  1. 世界全体に投資したい場合:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  2. アメリカに投資したい場合:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  3. 日本に投資したい場合:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)またはeMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
  4. 少額から始めて続けましょう

短期的には価格が下がることもありますが、積立投資を続けることが大切です。
価格が下がるとより多くの数量を購入でき、将来価格が戻ったときにより多くの利益を得ることができます。大事なのは、値下がりしても投資をやめずに続けることです。

投資は一歩踏み出すことから始まります。少額でも始めてみることで、実際に体験しながら学んでいきましょう。続けることが成功への鍵です!
投資にはリスクもありますが、それ以上にさまざまな学びがあり、将来の資産形成に役立つものです。

これからも一緒に学んでいきましょう!